メダカのQ&A
- Q1.メダカの習性について教えてください。
- メダカは昼行性で群れをなして水面近くを泳ぐ習性があります。また、群れには力関係の優劣があり、大きな群れでは、もっとも強いボス的なメダカだけは底にいることが多いです。雑食性で、プランクトンやボウフラ、水面に落ちた小さな昆虫、藻類など、自然界では実に多種多様なものを食べます。
- Q2.メダカの種類について
- 日本のメダカは、品種改良によっていろいろな種類が誕生しています。体色や体型などのテーマごとに集めてみたり、お気に入りの種類だけを群泳させてみたり、その組み合わせによってメダカ水槽の雰囲気もがらりと変わります。定期的にメダカの品評会なども開催されています。
- Q3.メダカを育てる容器はどうすればよいですか
- メダカの飼育容器として一般的なのは、ホームセンターなどで売られているNVボックス、ジャンボタライ、タフ舟、水槽セットなどがあります。その他に陶器製の睡蓮鉢などでも使用できます。
- Q4.飼育容器のサイズに対してメダカの匹数はどれくらいが適切ですか
- 基本は1リットルに対して1匹です。1匹に対して2リットル、3リットルと水量が多いほうがより良い環境で飼育できます。
- Q5.メダカの餌にはどんなものがありますか?
- 人口飼料や生きエサなどがあります。生きエサには、ミジンコ、ゾウリムシ、ブラインシュリンプ、イトメなどがあります。
- Q6.メダカを繁殖させることはできますか?
- メダカが産卵する条件は、水温18度以上、日照時間12時間以上です。主な産卵期は4~9月です。冬期でもヒーターやライトを使って条件を満たすことで採卵は可能です。
- Q7.メダカの病気について教えてください。
- メダカがかかる病気を一部紹介します。薬品の使用方法については販売元のウェブサイトなどでご確認ください。
白点病
【症状】:初期は白点がポツポツと体にみられます。重症化すると体全体に白点がみられ、体をこすりつけたり、鰓蓋(えらぶた)の動きが速くなったりします。また、飼育容器に沈んで動かないこともあります。
【原因】:白点虫(はくてんちゅう)と呼ばれる寄生虫によるものです。新しいメダカや水草などから発生することが多いです。
【治療方法】:薬浴(メチレンブルー水溶液やグリーンFなど)します。また、水温を26~28度程度まで上げることも有効です(水温が急激に変化しないように注意してください)。ミズカビ病
【症状】:体やヒレに綿毛状の付着物がみられます。患部周辺が充血することもあります。
【原因】:ミズカビ科に属するサプロレグニア、アクリア、アファノマイセスなどの感染が原因です。飼育水に常駐している遊走子(ゆうそうし=ミズカビの種)がスレや外傷から感染して発病します(遊走子が健康なメダカに遭遇しても簡単にミズカビ病にはかかりません)。
【治療方法】:薬浴(メチレンブルー水溶液やグリーンFなど)します。また、0.5%の塩水浴も効果的です。尾ぐされ病
【症状】:初期はヒレの先が白く濁り、だんだん溶けていくような症状がみられます。重症化するとヒレが裂けてボロボロになり、骨格(軟状)だけが残ります。
【原因】:カラムナリス菌という飼育環境中に常駐している細菌が原因です。メダカの免疫が低下しているとき、またはスレや外傷から感染します。
【治療方法】:薬浴(メチレンブルー水溶液、グリーンF、観パラD、エルバージュエースなど)します。初期であればヒレは再生しますが、付け根まで症状が進行してしまうと再生は困難です。エロモナス症
【症状】:体に点状の出血や充血がみられます。重症化すると出血/充血の範囲が体全体に拡がることもあります。ヒレの根本や肛門などが局所的に赤くなることもあります。
【原因】:エロモナス菌という飼育環境中に常駐している細菌が原因です。メダカの免疫が低下しているとき、またはスレや外傷から感染します。水温変化の激しい時期(梅雨時や秋口)に発生しやすい症状です。
【治療方法】:薬浴(グリーンF、エルバージュエースなど)します。
※引用元:観賞魚の診療所(サイト運営:日本動物薬品株式会社)