メダカワールド

メダカの飼い方

メダカの飼育ケース

いろいろありますが、水槽、金魚鉢、タフ舟、発泡容器、睡蓮鉢など、出来れば水深よりも水面の表面積が大きい物が良いと思います。
屋内で飼育するのであれば、水槽で、ろ過装置(上部式、外部式)を使用したものが、観賞用としては良いと思います。
ろ過装置を使用する事で、バクテリアの繁殖も良い為、2週間に一度、3分の1を交換し、あとは蒸発した分を補充する程度で良いと思います。また、水草を植えてあげる事で、メダカの隠れ場所や寝床になり、より良い環境になると思います。

室内で飼育する場合は、水槽に底砂利を敷き、出来れば市販のバクテリアを使用し、水流、エアレーションは弱めにして下さい。強過ぎるとメダカが泳ぎ疲れてしまいます。日光が当たらない場所は、ライト(1日8時間以上)を使いましょう。メダカと水草が元気に育つためです。

屋外で飼育する場合は、睡蓮鉢は雰囲気があって良いと思います。出来るだけ日当たりの良い場所に置きましょう。ただし、夏場は一日中、日が当たると水温が上がり過ぎてしまうので、置き場所を考えたり、すだれ等で適度な日陰を作る工夫をして下さい。
冬場は断熱効果のある発泡容器(蓋付)が良いと思います。出来るだけ日当たりの良い場所に置き、日中は蓋を開け、夕方は蓋を閉めて下さい。曇りや雨などの寒い日は、蓋を閉めたままでも大丈夫です。また、水草、枯葉などを入れて置くと、メダカの寝床になります。

入れ物に対してのメダカの数

水1リットルに対して1匹位が良いと思います。あまり過密な状態で飼育すると、成長が遅い上、卵の産みも悪く、なんといっても水質の悪化が早まり、メダカにとって良くありませんので注意して下さい。

飼育水について

水道水なら1日以上、日当たりの良い場所に汲み置きし、カルキを抜いてから使用しましょう。また、市販されているカルキ抜き剤などもあります。
井戸水なら水質が悪くなければ良いと思います。

購入したメダカを飼育ケースに移すとき

まず、メダカを入れる容器に5日前位から水を作っておいて下さい。水槽で、ろ過装置を使用するのであれば、運転しておいて下さい。送られてきたメダカを、あらかじめ準備してある容器に袋のまま1時間位、浮かべて水温をあわせます。そして、袋の水を半分捨て、容器の水(袋に入っている水量の4分の1)を袋に入れて下さい。その後、20分ごとに3回位、同量の容器の水を入れて、1時間位、放置し、新しい環境の水にゆっくりと慣れさせてから容器に移して下さい。

  • 水温や水質の急激な変化は、メダカにとって良くありませんので、十分に注意して下さい。
  • 新しい飼育水の時はバクテリアが付きづらい為、市販のバクテリア(たね水など)を使用すると良いと思います。

エサについて

市販のドライフードで十分だと思います。また、生餌(ブラインシュリンプ、ミジンコ、赤虫)も栄養価が高く、成長が早いためおすすめです。
※画像はオリジナルWBSです。
稚魚には、ドライフードを良くすり潰した粉末状の物を与えてください。また、グリーンウォーター(植物性プランクトン)は栄養価が高く、稚魚に適しています。
1日、朝夕の2回程度、春、秋の水温18度以下の時は、1日1回程度で、2~3分で食べきれる量を与えてください。冬場は、日中の水温が10度以下になったら、餌を止めて下さい。メダカが冬眠を始め、餌を食べなくなります。
※産まれて2~3日の稚魚は餌を食べません。餌の与え過ぎは水質悪化の原因になりますので、十分に注意してください。

水換えについて

蒸発して少なくなった分を補充しながら、水の状態にもよりますが、春、秋は2週間に一度、3分の1から半分を交換する程度で良いと思います。夏場は、メダカも活発になるため、1週間から10日に一度、3分の1から半分を交換する程度で、良いと思います。
また、この時期は、酸素も多く必要とし、バクテリアの繁殖も良くなるので、エアレーションを弱めにして、使う事も良いと思います。冬場、餌を止めている時は、水換えをしない方が良いと思います。
※ 水交換に使用する水もカルキを抜いて温度をあわせてください。

繁殖

メダカは、だいたい4~9月位まで産卵します。条件としては、水温18度以上、日照時間、12時間以上必要です。冬場もヒーターやライトを使い、この条件を満たすことで産卵します。産卵床(ホテイソウやころたまボールなど)に卵を産み付けます。孵化した稚魚を親メダカが食べてしまうため、卵が産み付けられた産卵床は別の容器に移します。水温によって異なりますが、通常1~2週間で孵化します。

メダカの病気

メダカの病気には、白点病、尾ぐされ病、水カビ病などがあります。このような症状が見られたら、注意して下さい。

  1. 水底や水草に体を擦りつける。
  2. 動きが鈍く、他のメダカと離れ、底の方でじっとしている。
  3. 急にクルクル回ったり、クネクネしたりと泳ぎ方がおかしい。
  4. 水面で、口をパクパクしている。
  5. 体表、ヒレに白い斑点がある。
  6. 白い綿の様な物がついている。

1~6の様な場合は、薬浴、または塩水浴による治療があります。当店では、塩水浴による治療を行っており、薬浴での治療については、ペットショップなどに相談して下さい。
まず、病気のメダカを隔離します。隔離する容器には新しい水半分と病気のメダカが入っていた水半分で作り、水温を合わせて使用して下さい。そして作った水の量に対し、0.5%(10リットルの水に50gの塩)の塩分濃度(天然塩を使用する)、水温25度にして1週間程、様子を見ます。この1週間は、水質を悪化させない為に、餌は少量にして下さい。
メダカが元気になったら半分位、水交換をし、徐々に普通の環境に戻していきましょう。
上記の様な治療を行っても、なかなか完治する確立は低く、難しい事だと思います。だから、大切なメダカが病気にならない様に、毎日の観察と、なんと言っても飼育水の管理には十分注意し、自然に近い飼育を心掛ける事が、一番の予防策だと思います。